IATF 16949規格について

・規格の変遷と歴史
以前、米国ではQS9000、欧州のフランスではEAQS、ドイツではVDA6.1、そしてイタリアではAVQSというように国や地域によって複数の規格が存在し、自動車部品製造業は場合によって、それぞれの規格に対応する必要性に迫られていました。この不都合を無くし世界共通の統一された規格を制定するために、IATF(The International Automotive Task Force)が中心となって開発されたのがISO/TS 16949規格で、1999年に最初の版が登場し、ISO 9001規格の改訂に伴い、2002年そして2009年に順次改訂された経緯があります。そして2016年10月に新たにIATF 16949規格として登場しました。

この規格は、自動車及び自動車部品製造組織向けの品質マネジメントシステムで、ISO 9001規格に自動車業界固有の要求事項を追加した内容となっています。なお、組織は、規格要求事項を満足することは勿論のこと、コアツールや全ての顧客固有の要求事項にも対応しなければなりません。

・審査対象となる組織及び注意事項(詳細はIATF発行のRule5を参照願います)
1)自動車(オートバイ、トラックを含む)及びそれらの自動車部品製造を行っている組織が対象で、適用範囲には必ず製造所(サイト)を含むことが必要になります。設計・開発だけを行っている組織や治工具(車載用治工具を除く)、製造設備製造組織などには適用されません。
2)自動車部品サプライチェーンのどのような位置づけにある組織でも認証取得が出来ます。ただし、アフターマーケット商品の製造組織は対象となりません。
3)審査を受審するには基本的に約1年間の活動記録(エビデンス)が必要になります。
4)特定の顧客だけを対象とした適用範囲の設定や運用は出来ません。すべての顧客(車載用製品や部品納入先など)が適用対象となります。
5)コアツール(APQP、PPAP、DFMEA、PFMEA、MSA、SPC)及びコントロールプランの適用が求められています。


※ISO/TS 16949:2009の認証書の有効期限は、2018年9月14日までです。認証を継続される場合、それまでに本規格への移行及び移行に関する審査を済ませ、かつ、認証書を得ておく必要があります。


IATF 16949:2016規格の構成

下記に規格の主な構成要素概要を記載します(正式な規格書籍は日本規格協会のウエッブ・ストアから購入することが出来ます)。


1 Scope(適用範囲)
1.1 追加補足事項あり
2 Normative references(引用規格)
2.1 追加補足事項あり
3 Terms and definitions(用語及び定義)
3.1 追加補足事項あり

 

4 Context of the organization(組織の状況)
4.1 Understanding the organization and its context(組織及びその状況の理解)
4.2 Understanding the needs and expectations of interested parties(利害関係者のニーズ及び期待の理解)
4.3 Determining the scope of the quality management system(品質マネジメントシステムの適用範囲の決定)
4.3.1 追加補足事項あり
4.3.2 追加要求事項あり
4.4 Quality management system and its processes(品質マネジメントシステム及びそのプロセス)
4.4.1(表題無し)
4.4.1.1 追加要求事項あり
4.4.1.2 追加要求事項あり
4.4.2 (表題無し)

 

5 Leadership(リーダーシップ)
5.1 Leadership and commitment(リーダーシップ及びコミットメント)
5.1.1 General(一般)
5.1.1.1 追加要求事項あり
5.1.1.2 追加要求事項あり
5.1.1.3 追加要求事項あり
5.1.2 Customer focus(顧客重視)
5.2 Policy(方針)
5.2.1 Establishing the quality policy(品質方針の策定)
5.2.2 Communicating the quality policy(品質方針の伝達)
5.3 Organizational roles, responsibilities and authorities(組織の役割、責任及び権限)
5.3.1 追加補足事項あり
5.3.2 追加要求事項あり

 

6 Planning(計画)
6.1 Actions to address risks and opportunities(リスク及び機会への取組み)
6.1.1(表題なし)
6.1.2(表題なし)
6.1.2.1 追加要求事項あり
6.1.2.2 追加要求事項あり
6.1.2.3 追加要求事項あり
6.2 Quality objectives and planning to achieve them(品質目標及びそれを達成するための計画策定)
6.2.1(表題なし)
6.2.2(表題なし)
6.2.2.1 追加要求事項あり
6.3 Planning of changes(変更の計画)

 

7 Support(支援)
7.1 Resources(資源)
7.1.1 General(一般)
7.1.2 People(人々)
7.1.3 Infrastructure(インフラストラクチャー)
7.1.3.1 追加要求事項あり
7.1.4 Environment for the operation of processes(プロセスの運用に関する環境)
7.1.4.1 追加補足事項あり
7.1.5 Monitoring and measuring resources(監視及び測定のための資源)
7.1.5.1 General(一般)
7.1.5.1.1 追加要求事項あり
7.1.5.1.2 追加要求事項あり
7.1.5.2 Measurement traceability(測定のトレーサビリティ)
7.1.5.2.1 追加要求事項あり
7.1.5.3 追加要求事項あり
7.1.5.3.1 追加要求事項あり
7.1.5.3.2 追加要求事項あり
7.1.6 Organizational knowledge(組織の知識)
7.2 Competence(力量)
7.2.1 追加要求事項あり
7.2.2 追加要求事項あり
7.2.3 追加要求事項あり
7.2.4 追加要求事項あり
7.3 Awareness(認識)
7.3.1 追加補足事項あり
7.3.2 追加要求事項あり
7.4 Communication(コミュニケーション)
7.5 Documented information(文書化した情報)
7.5.1 General(一般)
7.5.1.1 追加要求事項あり
7.5.2 Creating and updating(作成及び更新)
7.5.3 Control of documented information(文書化した情報の管理)
7.5.3.1(表題なし)
7.5.3.2(表題なし)
7.5.3.2.1 追加要求事項あり
7.5.3.2.2 追加要求事項あり

 

8 Operation(運用)
8.1 Operational planning and control(運用の計画及び管理)
8.1.1 追加補足事項あり
8.1.2 追加要求事項あり
8.2 Requirements for products and services(製品及びサービスに関する要求事項)
8.2.1 Customer communication(顧客とのコミュニケーション)
8.2.1.1 追加補足事項あり
8.2.2 Determining the requirements for products and services(製品及びサービスに関する要求事項の明確化)
8.2.2.1 追加補足事項あり
8.2.3 Review of the requirements for products and services(製品及びサービスに関する要求事項のレビュー)
8.2.3.1(表題なし)
8.2.3.1.1 追加補足事項あり
8.2.3.1.2 追加要求事項あり
8.2.3.1.3 追加要求事項あり
8.2.3.2(表題なし)
8.2.4 Changes to requirements for products and services(製品及びサービスに関する要求事項の変更)
8.3 Design and development of products and services(製品及びサービスの設計・開発)
8.3.1 General(一般)
8.3.1.1 追加補足事項あり
8.3.2 Design and development planning(設計・開発の計画)
8.3.2.1 追加補足事項あり
8.3.2.2 追加要求事項あり
8.3.2.3 追加要求事項あり
8.3.3 Design and development inputs(設計・開発へのインプット)
8.3.3.1 追加要求事項あり
8.3.3.2 追加要求事項あり
8.3.3.3 追加要求事項あり
8.3.4 Design and development controls(設計・開発の管理)
8.3.4.1 追加要求事項あり
8.3.4.2 追加要求事項あり
8.3.4.3 追加要求事項あり
8.3.4.4 追加要求事項あり
8.3.5 Design and development outputs(設計・開発からのアウトプット)
8.3.5.1 追加要求事項あり
8.3.5.2 追加要求事項あり
8.3.6 Design and development changes(設計・開発の変更)
8.3.6.1 追加補足事項あり

8.4 Control of externally provided processes, products and services(外部から提供されるプロセス、製品及びサービスの管理)
8.4.1 General(一般)
8.4.1.1 追加補足事項あり
8.4.1.2 追加要求事項あり
8.4.1.3 追加要求事項あり
8.4.2 Type and extent of control(管理の方式及び程度)
8.4.2.1 追加補足事項あり
8.4.2.2 追加要求事項あり
8.4.2.3 追加要求事項あり
8.4.2.3.1 追加要求事項あり
8.4.2.4 追加要求事項あり
8.4.2.4.1 追加要求事項あり
8.4.2.5 追加要求事項あり
8.4.3 Information for external providers(外部提供者に対する情報)
8.4.3.1 追加補足事項あり
8.5 Production and service provision(製造及びサービス提供)
8.5.1 Control of production and service provision(製造及びサービス提供の管理)

8.5.1.1 追加要求事項あり
8.5.1.2 追加要求事項あり
8.5.1.3 追加要求事項あり
8.5.1.4 追加要求事項あり
8.5.1.5 追加要求事項あり
8.5.1.6 追加要求事項あり
8.5.1.7 追加要求事項あり
8.5.2 Identification and traceability(識別及びトレーサビリティ)
8.5.2.1 追加要求事項あり
8.5.3 Property belonging to customers or external providers(顧客又は外部提供者の所有物)
8.5.4 Preservation(保存)
8.5.4.1 追加補足事項あり
8.5.5 Post-delivery activities引渡し後の活動)
8.5.5.1 追加要求事項あり
8.5.5.2 追加要求事項あり
8.5.6 Control of changes(変更の管理)
8.5.6.1 追加補足事項あり
8.5.6.2 追加要求事項あり
8.6 Release of products and services(製品及びサービスのリリース)
8.6.1 追加補足事項あり
8.6.2 追加要求事項あり
8.6.3 追加要求事項あり
8.6.4 追加要求事項あり
8.6.5 追加要求事項あり
8.6.6 追加要求事項あり
8.7 Control of nonconforming outputs(不適合なアウトプットの管理)

8.7.1(表題なし)
8.7.1.1 追加要求事項あり
8.7.1.2 追加要求事項あり
8.7.1.3 追加要求事項あり
8.7.1.4 追加要求事項あり
8.7.1.5 追加要求事項あり
8.7.1.6 追加要求事項あり
8.7.1.7 追加要求事項あり
8.7.2(表題なし)

 

9 Performance evaluation(パフォーマンス評価)
9.1 Monitoring, measurement, analysis and evaluation(監視、測定、分析及び評価)
9.1.1 General(一般)
9.1.1.1 追加要求事項あり
9.1.1.2 追加要求事項あり
9.1.1.3 追加要求事項あり
9.1.2 Customer satisfaction(顧客満足)
9.1.2.1 追加補足事項あり
9.1.3 Analysis and evaluation(分析及び評価)
9.1.3.1 追加要求事項あり
9.2 Internal audit(内部監査)
9.2.1(表題なし)
9.2.2(表題なし)
9.2.2.1 追加要求事項あり
9.2.2.2 追加要求事項あり
9.2.2.3 追加要求事項あり
9.2.2.4 追加要求事項あり
9.3 Management review(マネジメントレビュー)
9.3.1 General(一般)
9.3.1.1 追加補足事項あり
9.3.2 Management review inputs(マネジメントレビューへのインプット)
9.3.2.1 追加補足事項あり
9.3.3 Management review outputs(マネジメントレビューからのアウトプット)
9.3.3.1 追加補足事項あり

 

10 Improvement(改善)
10.1 General(一般)
10.2 Nonconformity and corrective action(不適合及び是正処置)
10.2.1(表題なし)
10.2.2(表題なし)
10.2.3 追加要求事項あり
10.2.4 追加要求事項あり
10.2.5 追加要求事項あり
10.2.6 追加要求事項あり
10.3 Continual improvement(継続的改善)
10.3.1 追加補足事項あり


附属書 A: Control Plan(コントロールプラン)
附属書 B: 参考文献




担当コンサルタントより 

この規格の構築には通常多くの時間と労力が必要になります。規格要求事項に対応するだけでは無く、コアツールの適用や顧客固有の要求事項などを各プロセスに展開しなければなりません。また、ひとつの事例として、外部提供者(供給者各位)へのPPAP及び第二者監査の実施が必要になります。このようなことから、弊社ではこれからIATF 16949規格を構築・運用をお考えの企業様、及びスムースな移行を進めたい組織様先で開催させて戴く「IATF 16949規格解説 オンサイト・セミナー」サービスのご提供を2017年2月から開始致します。詳細につきましては、弊社までお問い合わせ(上記のアイコンをクリック!)をお願い申し上げます。なお、コアツールを除く、ISO/TS 16949:2009規格に関するご支援及び関係する各種のセミナーは、2016年10月末で終了致しました。

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