「IATF 16949:2016 Sanctioned Interpretations #1-9 (SIs)」(続き)

前回のブログでご紹介したIATFから発行されたSIs。その中で最も影響が出そうな変更内容が8番目に記載されている事項ではないかと考えます。それは、上記に示した部分でもあり簡単に仮訳すると、次のようになります。

組織は、自動車製品及びサービスの供給者に、この自動車産業規格(QMS)標準の認証を達成するという最終的な目的で品質マネジメントシステムを開発し、実施し、改善するように要求しなければならない。

組織は、リスクベース・モデルを用いて各供給者のQMS開発の最低許容レベルと、目標とするQMSの開発レベルを定義しなければならない。顧客が別途認可しない限り、ISO9001に認証された供給者のQMSは供給者開発の最初の最低許容レベルである。

現在のパフォーマンスと顧客に対する潜在的なリスクに基いて、次のQMS開発の進展を通じて供給者を導くことを目的とする。

a)第三者認証によるISO9001の認証取得。顧客による他の規定が無い限り、組織の供給者はISO9001の認証取得を実証しなければならない。実証における・・・(以下、省略)

以上のように組織の供給者は最低限ISO9001の認証取得を実証することが要求され、最初に規格が発行された2016年10月発行時点の初版で要求事項に記載されていた「a) 第二者監査を通じたISO9001への適合」という要求事項(手順)は、このSIsで削除されています。従って、供給者としての条件が最低限ISO9001認証取得組織ということで明確化されました。

これによって組織はサプライヤーマニュアルなどの文書の中に、商取引における最低限の条件として、上記の要求事項を盛り込む必要があり、またそれを実践しなければならないことになります。ただし、供給者の一部である「外部試験所」はこれに該当しないと思われるのですが、それについての記載はされておらず、後日発行されるFAQなどによって明確化されるものと思われます。

ただし、注記として「顧客が認可した場合、供給者に対する許容可能な開発レベルは「第二者監査を通じてISO9001に準拠」とすることが出来る」と記載されています。なお、このSIsは発行時点ですぐに適用ということが記載されていることにも注意すべきです。

  • 2017年10月22日
  • IATF 16949
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